2010年4月10日土曜日

アメフト


大学のスタジアムで子供向けのスポーツイベントに参加した。たくさんの種類のスポーツをちょっとだけ体験するという、日本ではお目にかかったことがないタイプのイベント。アメリカでは若いうちはいろいろなスポーツに手を出すようである。これはドイツも同じ。一方、日本では野球なら野球だけ、サッカーならサッカーだけ、というように早い段階から分野を限定する。昨年、子供の学校の同級生の親で体育教育が専門というという大学の教官に、日本はサッカーのU-18とかだと結構良い成績を残すのに、なぜ大人になると全然歯が立たないのか聞いてみた。その人の意見では身体上の先天的・遺伝的な適性の差よりも、幼いうちから専門化しすぎることがよくないのではないかと思うと言っていた。
学問の分野でもアメリカで専門教育が本格的に始まるのは大学院から。学部修了段階で比べると、日本の学生の平均レベルはきっとアメリカの大学生のそれと遜色ないであろう。ところが博士課程終了後の研究者レベルで比べると、明らかに平均レベルはアメリカの方がはるかに高い。大学院の教育内容がアメリカの方が圧倒的に優れているというのもあるが、日本では多くの大学で入学時に専門を決めてしまい、ポテンシャルが低下してしまうことも大きな原因なのではないかと思う。専門決定を後回しにすることを"late specialization"という。現在研究室にいる人を観察していると、単に若いうちに様々な分野のことを学ぶのではなく、それぞれの分野に関してGeekと呼べるようなレベルまで高め、そのような状態になった上で最終的に専門を決定したように見える。このようなことが、新しい研究が生まれる原動力なのかもしれない。

子供達のスポーツイベントの後は同じスタジアムでアメフトの練習試合が行われた。これまであまり外国に来た気がしていなかったのだが、試合に先立ちStar Spangled Bannerが流され、はじめてアメリカで生活しているのだと実感した。試合中は大学の応援団の人たちがブラスバンドで5分に1回くらいGary GlitterのRock'n Roll Part II(http://www.youtube.com/watch?v=7xd44PWZGzg)を演奏していた。ちなみにこのスタジアム(Folsom Field)では、The Rolling StonesやThe Whoなど有名なロックグループのコンサートも行われたことがあるという。