仕事から帰ると近所の高校の方が異様に騒がしいことに気がついた。夕食後妻子と見に行ってみると予想通りアメフトの試合をやっていた。アメフトの方はルールを知らなかったのでイマイチ楽しめなかった。相撲のようにやたらと「見合って見合って、ハッケヨイ、ノコッタ」みたいな場面が多かった。一方、チアリーダーの方は見れば何をやっているかは自明であり楽しめた。大学のチアリーダーと異なり、「見るんじゃなかった」と感じるような太めの女性はほとんど存在しなかった。
観察していて面白かったのは、同じような系統の人たち同士でグループを形成している点。チアリーダーになるような美人は美人同士、ヒスパニック系はヒスパニック系同士、キモオタ(気持ち悪いオタク系の人たち)はキモオタ同士。例えば私たちのすぐ近くにはヒスパニック系の少年が溜まっていた。皆一様に頭が異様に小さいことが気になった。身長170cm位の体で身長130cmのうちの息子よりも小さい頭。確かにうちの息子は生まれた時から特別頭が大きすぎるのかもしれない。実際それが原因で帝王切開で生まれたくらいである(直径が12cmあり、通常分娩ができるサイズよりも2cm大きかったと医者から説明を受けた)。しかしながら近くにいたヒスパニック系の若らの頭の大きさはハンドボール程度に見え、明らかに小さすぎ、何らかの遺伝病かと思った。人種は異なるが、亀田三兄弟とよく似ているように感じた。はっきり言って怖かった。一方ブラスバンド部の人たちはほとんどがキモオタ系で、アメフト部の連中やチアリーダーの女子高生の対極であった。自分はどのグループにも当てはまらないと思った。
ところでチアリーダーの人たちは何が面白くてあんなことをやっているのか不思議に思った。同じような疑問を自分が大学生だったときに応援部の人たちに関して抱いたことがある。大学の入学式の前日に同じ高校から同じ大学に進学することになった友人と大学の野球部の試合を見に行った。たまたま200試合ぶりに公式戦で勝利したため大変な盛り上がりであった。その友人は非常に熱くなり易いタイプ(名前もたまたまアツシといった)だったので、野球部に入ってしまわないか心配した。数日後、彼がドカベンの岩鬼正美のような格好で生協の前で「ただひとつ」を大声で歌っている(このビデオの2′28″のところに本人が写っている!)のを目撃した。野球部ではなく応援部に入ってしまったことを知って理解に苦しんだ。人種は異なるがチアリーダーになる人達も私の友人と同じ思考回路の人たちなのであろう。
その男は結局我が国で最王手の広告会社に就職した。他人を応援することが天職だったと思われる。
