研究室のアメリカ人に日本と韓国と言語を除いてどんなところが違うと思うか聞いてみたところ、「韓国の方がFolk medicineみたいなものがいっぱいあるよね」と言われた。上の写真は韓国の研究所の給湯室の棚。いずれもお茶の葉以外の植物をベースとした茶なのだが、ビンのラベルを見ただけでは漢方薬にしか見えない。上記のアメリカ人は続けて「そして、ボウルダーもFolk medicinみたいなもので溢れている」と苦々しい顔つきで付け加えた。確かにボウルダーのスーパーには漢方薬、薬草、ハーブそして有機野菜といったような、医者から匙を投げられたガン患者が最後に頼りにするような妙なもので溢れかえっている。ボウルダーのスーパーに初めて来た時既視感のようなものを感じたが、5年前に行った韓国で見た光景とどこか似ているように感じたのかもしれない。ボウルダーはアメリカにおける韓国と言ったら言い過ぎだろうか。
Folk medicineに関する情報はアメリカの老人の間でインターネットのチェーンメールを通して広く出回っている。「Johns Hopkins大学医学部は、*****はガンの治療に効果があると証明しました。このメールを知り合いの患者の方に可能な限りお知らせください。」というのが典型的なスタイル。そしてこれらのメールは「全てウソ」。例えばJohns Hopkins大学医学部のWeb siteにも一言もそんなことは書かれていない。問題は、このようなメールを受け取る人たちはインターネットが苦手な老人ばかりで、彼らがチェーンメールに書かれている内容を真に受けて、それらのメールを10倍くらいの人にばらまき、それらのメールを見た人たちのなかで、西洋医学による治療を受けていれば命が助かったような人たちが手遅れになり死んでしまったりしているという。
