今日は夕方大学の宿舎でPizza Partyが催された。といっても単に宅配のpizzaを取ってみんなで大学の寮の集会所のようなところで食べるだけであった。私たちが到着したときはpizzaは完全に冷えてしまっていた。また知り合いの人たちは1家族(中国人)しかいなかった。さっさと食って帰ろうと思っていたのだが、隣に座っていた老夫婦と彼らがあやしていた赤ん坊について話し始めたのをきっかけに予想外に長居することとなった。
その老人は生まれや育ちはイギリスで大学の学部はロンドンにあるImperial Collegeで物理を学び、その後スイスのETH(連邦工科大)の大学院に進んだと自己紹介した。連邦工科大ではいろいろな事情で博士号を取ることを断念し、民間企業でソフトウエアの開発を30年ほどしてきたという。現在61歳でまだ頭も回転しているし体の方も健康なのでこれから7年ほどかけて博士号を取得しようかと考えていると言った。「QueenのBrian Mayみたいですね」と言ったところ、まさに我が意を得たりといった様子で「そうそう、彼は5年くらい前にAstrophysicsで博士号を取ったよね。彼は自分の2〜3年上の学年に在籍していて話したこともある。ボーカル以外のメンバー3人は物理、電子工学、生物学の学生であったがボーカルだけはどうしてもいい人が見つからなかったのでImperial Collegeのすぐ隣にある芸術大学で見つけてきた、それがFreddie Mercuryであった。彼らは週末になるとStudent Unionで演奏していた。その他に自分たちの間で当時人気があったのはやはりImperial Collageの隣にある音楽大学出身であるElton John。ビートルズは急激に人気が出すぎたため身近な存在ではなかったが。ちなみに自分の高校の同級生にはMike Battもいたんだが知っているかな?」と嬉しそうに一気にまくし立てた。
Queenで思い出したが、私が大学院生の時に研究室にいたイギリス人のPD(物理学者)がケンブリッジ大学にいたときに組んでいたバンドが歯学の研究者、ロイターの記者、それからもう一人が忘れてしまったが理科系の学部出身者というインテリから構成されていたバンドであった。そのバンドは日本の素人バンドにありがちなコピーバンドではなく、全曲自分で作詞・作曲した曲を演奏するバンドであった。自作デモテープ(ジャケットも自分でデザインしたもの)をもらい聞いてみたところ素人が現在Youtubeで公開しているようなものとは録音の質からして異なっていた。ケンブリッジで所有している自分専用のスタジオで収録したと話していた。私はメンバーの構成からすぐにQueenを連想し、またQueenは本国より先に日本で人気が出たという(間違った)知識があったため、もしかしたらこれをレコード会社に売り込めば自分は労せずして金持ちになれるかもしれない、と考えた。その後、過去にレコード会社で働いていたという人と知り合った。なんとかそのバンドを売り込んでもらえないか頼んだが、「どこかで聞いたことがあるようなものばっかりで全然ダメ」と門前払い状態であった。それとともに私はそのデモテープに興味を失い、それがどこにいったかももはや不明である。
帰り際にその老人から"I hope our path cross again."と言われた。「我々の通り道がどこかでクロスすることを望む」、要するに「また会えるといいですね」ということ。上記の「レコード会社に過去に勤めていた人」とはpathがcrossした結果結婚することとなった。