2010年12月19日日曜日

Vail

日帰りでVailに行ってきた。コロラドで最大と言われるスキー場である。先週行ったBreckenridgeのさらに3倍程度と思われる。Aspenも有名な大規模スキーリゾートだが金持ちでない限り行ってもしょうがないところと言われている。ロッキー山脈のど真ん中にあるため、自家用飛行機がある人でないとアクセスが難しい。Vailももちろん割高なスキー場だがDenverからのアクセスが良いため学生相手のバスツアーなども存在する。"Friends"の中でもRachel(Jenifer Anistonが演じていた)の一家(父親は医者)が毎年行くという設定であった。
Vailは私の周りの人たちの間では主に上級者をターゲットにしたスキー場と見做されている。例えば初心者向けコースは普通のスキー場では山の麓に存在するが、このスキー場では山の山頂付近に集中している。山の山頂付近が比較的平坦であるからである。しかしながら、こういう造りは初心者に対してフレンドリーとは言いがたい。間違って下にある上級者向けコースに迷いこんでしまう可能性があるからである。今日はまさにそうなってしまった。
朝一で息子とBuffalo's Henry's Hutという山の山頂(標高3430m)にリフトで移動した。子供向けとされるRamshornというトレールを滑ろうと考えていたのだが、途中でWindows roadという上級者向けコースのみにつながる緩やかなスロープに知らない間に入ってしまった。分かれ道にあるある標識を見るとどちらに進んでも"Most difficult"と"More difficult"しか無いことに気がついた。"More difficult"のコースはMost difficultよりも下に書いてあったため"More difficult than most difficult"という意味と錯覚していしまった(そんなはずは有り得ないのだが)。山頂付近で酸素が足りなかったためかもしれない。そこでいくつかあるMost difficultのコースのうち一番勾配が緩やかそうに見えたコースに進むことに決めた。ところがこの斜面は勾配はたいしたことはなかったが全く圧雪されていなかった。こういうコースは水上スキーで水の上を進むようなもので、スピードが落ちるとズブズブと雪の中に埋もれてしまう。息子は転びはしなかったのだが何度も何度も雪に埋もれてしまい立ち往生した。そのたびに私が救助したのだが、標高が高いためか、子供を雪の中から引き上げ体勢を立て直すたびに息が切れてしょうがなかった。
上級者コースを切り抜けたときは2人ともボロボロな状態であった。リフト乗り場に着いて初めて当初予定した斜面ではなく山の反対側に降りてきてしまったということに気がついた。帰宅してから分かったことは、その斜面は日本ではスキー上級者が一度は行ってみたい斜面ということであった。息子にとっては2度目のスキーであったが普通2度目でそんなところへ行くことはしない。指導者もそんなことは考えないだろうし、本人も滑れるとは思わないであろう。しかし、やってみればそこそこできるものだということが分かった。
再び山頂にリフトで戻って昼食を取ろうとしたら息子は気分が悪いといって殆ど何も口にしなかった。高山病のような症状であったので食堂の従業員に相談したところ水をたくさん飲ませて回復するのを待つしかないと言われた。水をガブガブ飲ませたところ体調は回復したのでなんとか下まで自力で降りることにした。初級者コースの中でもとりわけ簡単なcatwalk(山の中の狭い通り道)を選択肢た。午前中とは逆に勾配が緩すぎて進むのが大変であった。ほとんどクロスカントリー状態であったため、再び息子から泣きが入った(実際に泣いたわけではない)。午前中の負い目があったため、私が馬車馬のようになってストックで息子を引っ張ることにした。予想に反して、やってみるとほとんど何も引っ張っていないかのように楽勝であった。