土曜日にEdisonについての書き込みをした理由は今週がノーベル賞の発表であり、その前に今年の予想を述べておきたいと考えたからであった。予想どおりマンチェスター大学のGeimとNovoselovは物理学賞を受賞した。
Novoselovは2年前にボールダーの隣町ブルームフィールドで行われた国際会議で招待講演を行った。発表のため席を立つまで私の前の席で女性とイチャついていたのがその人とは気がつかなかった。本人は山下清(裸の大将)を思い起こさせるような小太りで坊主頭でかつ薄着(真夏の会議のため)の男であった。発表はそれまでに論文で読んで知っていた内容を遥かに凌駕する事実が山盛りであった。グラフェンの光学測定から円周率を求めることすらできるという、真面目な話なのか笑いをとるためなのか分からない刺激的なスライドもあり、聴衆は大いに満足した。発表を見た人は皆、生でその講演を聞くことが出来たという幸福感に浸り、また、近いうちにノーベル賞を取ることを確信した。
フラーレン(C60、カーボンで出来たサッカーボール)ではすでに80年代に化学賞が出ており、グラフェンで物理学賞が出たので飯島澄男がカーボンナノチューブでノーベル賞(おそらく化学賞)を取るのは時間の問題となった。
