2010年11月26日金曜日

途中棄権

グランドキャニオンは想像以上に寒さが厳しかったのだが、せっかくの機会なのでBright Angel trailを少しだけでも降りてみることにした。想像以上にトレイルの路面の状態が悪く早々に断念した。トレイルはSouth Rimの壁面にあり、幅1.5m程度でその地面は氷で覆われていた。当然手すりやガードレールのようなものは無し。転んで加速してしまったら一気に下まで転落してしまう可能性もあるなあと考えていたら息子は2回立て続けに転倒してしまった。これまで息子は高い所を全く怖いと思っていないかのように振舞っていたが、今回は本人も怖いと思ったようで自分からもう上に戻ろうと主張した。私的には恐怖感や寒さとともにトレイル上に大量に存在していたラバの糞に閉口していたので即座に賛成した。
日本だとこのような転落の危険があるところは例えば福井県の東尋坊のように自殺のメッカになるのが普通だと思う。東尋坊では崖に近づくなとか自殺を思いとどまるようにといった看板が大量に立っていて、観光客が崖に近づけないように柵などがあるのが普通だが、アメリカの国立公園ではその手のものはほとんど無し。そもそも自殺しようと思う人が少ないのかもしれないし、自殺しようとすることを止めることは出来ないと考えているのか、崖の近くをそもそもそれほど危険と考えていないのかもしれない。あるいは崖に近づくのもそこから転落するのも自己責任という考えなのかも。上で述べたような条件のトレイルも全く恐怖など感じ無いかのごとく軽快に進んでいく。恐怖心のスイッチがぶっ壊れているのかもしれないとも思った。崖の上には日本人観光客を含めたアジア人はたくさんいるのに、トレイルではアジア人は少数派であった。