今朝は午前12時半になぜか突然目が覚め、その後3時間以上寝付けなかった。その間Donny HathawayとRobarta Frackのアルバムを続けて聴いた。それでも寝付けなくてウトウトしていた時、彼ら2人がWashington DCにある黒人専用大学であるHoward University(Harvardではない)の音楽学部の同級生であったことを突然思い出した。すぐにgoogle mapsで調べたところ、私たちが宿泊しているホテルから東に2kmほど行ったところにあることが分かった。
今日夕方に自分の発表が終わった後早速行ってみることにした。地下鉄を降りるとそこは歩行者の95%以上が黒人の、ボールダーとは正反対の、まるでワールドカップの中継で見た南アフリカのような世界であった。街角で立ち話をしている年老いた男性達はみんなRay Charlesのような話し方をしていた。この通りをずっと北上していくと大学があるのだが、歩いて行く途中で何度も引き返すべきか逡巡した。気温と湿度が異常に高く、ビチョビチョに汗をかいていたのだが、その半分は冷や汗だったかもしれない。しかし脇の下に無料で配布されている新聞を挟み、日系アメリカ人のようなフリをして歩いて行くと大学病院に到達し、危険な雰囲気は完全に無くなった。大学の敷地の中に入ると日本の平均的な大学より相当清潔で、オシャレな雰囲気で、安全であった。
建物の中に入るとロビーにピカピカのiMacが何台も並んでいた。以前black manとniggerの違いを調べた時に、黒人の間で「black manは日本車を買うヤツ、niggerはそれを盗むヤツ」という冗談が存在することを知った。新品同然のiMacが盗まれること無く存在していることから判断すると、この大学はblack manの大学であってniggerの大学ではないということになるであろう。念のために言っておくと、niggerという言葉はアメリカではN-wordという黒人を意味するスラングの一つで公共の場で絶対に口にしてはいけない言葉の一つである。black manという言葉もあまり聞かない。現在の主流の表現はAfrican Americanでこの言葉は公共の場で堂々と利用出来る。Howard大学はAfrican Americanの大学、この表現が正しい。残念ながらどこにも学内の地図のようなものが無く、Donny HathawayとRobarta Frackが学んだ音楽学部がどこにあるかは分からなかった。しかし彼らもこの辺を歩いたのかと思うと大変満足できた。

