昼食後、いつものようにコーヒー屋で注文を待っていると私の後に別の研究室の人が並んだ。私が注文を終えてクレジットカードで支払う際に漢字でサインをしたのを見てawesomeだと話しかけられた。東洋の物事全般に興味があるらしい。その人物はヨガに凝っているという噂を聞いていたが、ヨガだけではなく東洋思想にも興味があり、仏教関係の書物を原語で読むためにサンスクリット語を学習したことがあるという。サンスクリット語のレベルは自分のドイツ語のレベルと同程度であり(本人はドイツ系アメリカ人)、国際会議で日本に行ったときに見物した寺の天井などに書かれているサンスクリット語が読めたので何と書いてあるか分かって嬉しかったと言っていた(日本の坊さん達もみんなちゃんとサンスクリット語が読めるのであろうか)。日本で「理科系」+「仏教」+「ヨガ」ときたら100%危険人物である。腰を抜かしそうになった。この人物は研究面では相当良い仕事をしている人であるが、今後のお付き合いは注意が必要かもしれない。念のためネットで調べてみたがオウムがアメリカで密かに活動しているという噂は見当たらなかったが。
ところで、今までサンスクリット語はラテン語と同じように現在はネイティブスピーカーが存在しない死んだ言語かと思っていたが、上で述べた研究者によると口頭伝承で細々と昔の発音が保存されていると言っていた。Wikipediaによると現在でも22ある公用語のうちの一つであるという。文法に関しては名詞に3つの性があり、8つの格があるという。なるほど、賢い人が挑戦してみたくなる特徴が含まれているようだ。こういうところから「無間地獄」にはまっていくのかもしれない。