アメリカのnational parkやnational monumentではその公園固有のスタンプがあってそれらを"Passport"と呼ばれる帳面に押して集める一種のスタンプラリーがあるのだが、一番身近なRocky Mountain National Parkのハンコを押していなかった。近いのでいつでも行けるというよくある思考パターンに陥っていたが、帰国も迫ってきたのでついに片付けることにした。片道1時間くらいで到着しハンコだけ押して帰るつもりであったが、冬のRocky Mountain national parkは雪が積もっていて夏とは違う景色かもしれないと思い直して少し見て廻ることにした。5、6年くらい前に流行った「ブラックジャックによろしく」というマンガの中で、末期ガンと宣告された主婦が病院からの帰り道、何でもない夕方の風景を見て号泣するシーンがあった。私はRocky Mountain National Parkに来たのは既に5回目のため見慣れた景色になりつつあったはずであるが、もうこれで見納めかと思うと見慣れたはずの景色が信じられないくらい素晴らしいものように感じられた。妻子がいなかったら私も危なかったかも(見慣れた山々を見て涙を流していたかも)しれない。そのような理由から予定外に長居してしまった。
「ブラックジャックによろしく」は日本の研究室の同僚が研究所を辞めて阪大医学部に学士入学する際に全巻あげてしまったのでそのシーンをすぐに読み返すことはできない。彼はこの3月で卒業のはずである。
