2011年1月26日水曜日

Cross the aisle

昨日の昼食時にアメリカ人の研究室のメンバーの一人が「今晩State of the Unionがある」ということを話していたがその人が参加する予定の何かの集会のことを言っているのかと思って聞き流していたが、今日の昼飯時になってやっと昨晩行われたオバマ大統領による一般教書演説のことだったことが分かった。今回の一般教書演説の最大の特徴は民主党と共和党が入り乱れて座ったことであるという。普通は民主党議員が座る席と共和党議員が座る席は水と油の界面のように綺麗に分かれていてその境目のことをaisleと呼ぶという。オバマ大統領は大統領就任以来2年間に共和党の強烈な反対によりほとんど何も成し遂げることができなかったという。11月の中間選挙で民主党が大敗したのはオバマ大統領や民主党に「結局何も出来ない人(達)」という評価が下ったため。今回両党の議員がゴチャゴチャに座らされた(cross the aisle)状態になったのは共和党の中からも協力者を得てオバマ大統領の考える政策を実現する意気込みを表しているという。オバマ大統領はドイツのメルケル首相のように立ち回りたいようだ。したがって演説の中身も共和党に配慮して、民主党と共和党の中間のような内容になったという。アリゾナで民主党議員が撃たれた事件をうけた銃の規制(共和党が反対する)などに関しては一切言及なし。
研究室のボスはどんな方法を使っても物事を成し遂げなければ意味はないという考えのため、頭はいいが政策を実現できないオバマ大統領を(間違ったことでも何かを実行した)ブッシュ前大統領よりも能なし扱いしていた。研究室のボスは今回の演説を聞いてこれでオバマも何かをちゃんと成し遂げられるのではないかと期待していた。一方、バリバリの共和党支持者であるアメリカ人スタッフはオバマ大統領の演説について「全く具体的でなく内容がないことを4時間話していた」とコメントしていた。
オバマ大統領の演説の直後に行われたという共和党の議員の演説に関しても両者で意見が最も別れた。ボスはその若い議員の演説の中の雇用問題の話は完全なデタラメで酷いものであったと言った。もう一方のスタッフは彼の言っていることはもっともだと言った。2人の間にはaisleが出来ていた。