2010年7月13日火曜日

Minister

うちの研究室のボスに関して、その元上司に当たる人から「彼の親父はministerだったんだよ」という話を2年前に聞いて、てっきりアメリカ合衆国の何かの大臣だったのだと早合点してしまっていた。アメリカでハーバード出身だと実家が金持ちと決まっているのと、イスラエルに住んでいたことがあると聞いていたし、立ち居振る舞いが政治家か外交官みたいな印象なので親が大臣だったとしても全然不思議はないと考えていた。
ところがつい先日ministerの第一の意味は大臣ではなく牧師であるということに気がついた。先日彼の母親が82歳で亡くなった。死因を説明するメールの中で、「両親は長年毎年夏にLutheran pastorsのための会合を主催しており(160人参加)、母親はその最中に心臓発作で亡くなった」と書かれていた。"Lutheran"は"Luther"は宗教改革を行ったドイツのマルチン ルター(Martin Luther)の"Luther"であり、「ルター派」というプロテスタント最大の宗派で、pastorsは牧師である。
以前、ボウルダーにはなぜこんなに教会が多いのかと聞いたところ、「50年位前までは宗派間で対立が激しかったため宗派ごとに教会を建設する必要があった。自分が子供の頃(40年前くらい)はカトリックの子供は家に入れてはダメだと親から言われていた。今は宗派の違いは何の問題もないけど。」と答えた。それを聞いた時に、いくらアメリカ人が信仰深いからといってそこまで言うかと思っていたのだが、親がプロテスタントの牧師ならそれもあるかもとやっと納得出来た。
宗派の違いによる対立は今では大きな問題ではないのかもしれないが、対イラク、対アフガニスタンの戦争を見ると宗教の違いによる対立を克服するのは絶望的に難しいように見える。また、40年前は白人と黒人が同じ小学校に通うことが禁止されていた。昨日見た人種差別を扱ったドキュメンタリーによると、人種間の対立を根本的に解決することも同様に絶望的に難しそうである。