2010年7月1日木曜日

Redneck Life


日本から来た両親と楽しむために先週注文したRedneck Lifeという一種の人生ゲームが届いた。このゲームはその名から容易に推察できるように、アメリカの最底辺を生きる白人肉体労働者の生活を描いたボードゲーム。本物の人生ゲームと異なり、ボードの中央に何マス進むかを決めるためのルーレットのようなものはついておらず単なるすごろくのようなもの。元々は、下の"Life as a blackman"という黒人として生まれた人間の典型的な一生を描いた人生ゲームを探していたのだがどうしても見つからず、かわりに上のものを購入した。「犯罪を犯して刑務所に入る。一回休み」という感じだろうか。
日本でいわゆる「下流社会」に転落した人の人生を物笑いの種にするかのようなゲームを作ったらたちまち社会問題に発展し、発売中止に追い込まれることは間違いない。アメリカでは人種や国籍のように、生まれつきの属性に基づく差別は厳しく取り締まられるが、職業のように生まれた後の努力の結果ついた差に関しては率直な発言をするように見える。実は日本でも福沢諭吉が「学問のすすめ」の中で同じことを主張している。有名な「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり、という言葉のすぐ後で、「また、世の中にむつかしき仕事もあり、やすき仕事もあり。そのむつかしき仕事をする者を身分重き人と名づけ、やすき仕事をする者を身分軽き人という。」と、職業には貴賎がありその違いは学問をしたかどうかの違いにあると述べている。みんな耳障りのよい前半だけしか引用せず、努力しない人の免罪符的な言葉になってしまっているのが残念である。